お酒を飲むとすぐに顔が赤くなったり、いきなり赤ら顔が目立つようになって来たなという方、その赤ら顔の原因はもしかしたら肝臓が弱くなってきているからかも!?
お酒が原因の赤ら顔と肝臓の関係をまとめましたので、参考にしてみてください。
お酒を飲んで赤くなる原因は?
まず、なぜお酒を飲むと顔が赤くなるのかというと、アセトアルデヒドという物質が原因です。
体の中に入ったアルコールが肝臓へいくと、分解されてアセトアルデヒドや酢酸になります。
酢酸は汗や尿になって外に排出されますが、アセトアルデヒドは血中で増えて、毛細血管を拡張したり、自律神経のひとつである交感神経を刺激したりします。
毛細血管が拡張すると赤くみえやすくなり、赤ら顔と呼ばれます。
特に顔の皮膚は薄いですし、毛細血管がたくさん張り巡らされている所なので、より透けてみえるのです。
そして交感神経を刺激すると、悪酔いの症状が出やすくなります。
飲み過ぎてドキドキしたり、吐き気や頭痛、眠気が来るのもこのためです。
全く顔に出ない人や、酔いが遅い人、逆にコップ1杯でも真っ赤になる人とまちまちですが、それは遺伝子的に肝臓がアセトアルデヒドに分解していくスピードが速いか、遅いかです。
もう一つ肝臓の大きさや性別、年齢によっても分解のスピードが変わってきます。
通常の肝機能であれば、そのアセトアルデヒドを分解するスピードの違いはあれど、肝臓でちゃんと分解されます。
ですが、いつもであればお酒が引いても良いころなのにまだ顔が赤いままの人や、不自然に赤くなる人は、要注意です。
お酒の飲みすぎが原因
顔の赤みが引くのが遅かったり、不自然な赤ら顔は肝機能が低下している可能性があります。
忘年会や新年会、歓送迎会などで飲みすぎる機会が増えますが、毎日のように肝臓をフル稼働させていると、分解が追い付かなくなってきます。
そうすると、肝臓のアルコールを分解する以外の役割も低下し、体の中に老廃物や有害物質が溜まり、浄化機能も低下するために、血液がドロドロになってきます。
これに加えて飲み会にあるフライドポテトや〆で食べるラーメンなど油っこい食べ物や添加物を取ることで、コレステロールや中性脂肪も溜まって一層血流が悪くなります。
血液がドロドロになると全身の血行が悪くなるため代謝が落ち、うっ血した状態になります。このうっ血が皮膚にも出てくるため、不自然な赤ら顔になるのです。
他にも身体が疲れやすくった、肩こりが酷くなってきた、肌が黄土色になってきたなどを感じた時は、肝炎や肝硬変になっているか、一歩手前ですので、不自然な赤ら顔が出てきたなと感じたら早めに検査を受けてみましょう。
肝臓を労わることが赤ら顔を防ぐ
肝臓は、感覚神経がほかの臓器よりも少なく、痛みを感じにくいため、沈黙の臓器と言われています。自覚症状が出てきたときにはもう既に手遅れの場合が多いのです。
なので、働き者の肝臓をいたわってあげましょう。
バランスの良い食事を心掛ける
一日三食、肉・魚介・卵・乳製品を摂ることを心掛けてください。
良質なたんぱく質を取ることで肝細胞に必要な酵素が作れます。塩分や脂質の摂り過ぎには注意しましょう。
ストレスは溜めない
ストレスで自律神経が乱れていると、肝臓にも影響が出てきます。
毎日浴槽に10分ほど浸かったり、緑茶を飲んでリラックスする時間を作ってください。
血行が良くなると、肝臓も働きやすくなります。
休肝日を作る
日本人の遺伝子的に、欧米人よりアルコールを分解するスピードが遅いといわれています。
そして歳と共に、あるいは体調によってどんどん遅くなりやすいのです。
なのでアルコールの摂取量を減らすのはもちろん、休肝日を作ることで、内臓全体の休息日を作りましょう。
編集者のまとめ
いかがでしたでしょうか?
お酒を飲んで赤ら顔になるのは普通ですが、不自然な赤ら顔になるのは実は良くない傾向だということがわかりました。
肝臓の機能が低下すると血流ドロドロになり、血行が悪くなることでうっ血した状態=赤ら顔が出てくるんです。
最近お酒を飲むと赤ら顔が目立つし、疲れも取れなくなったなと感じたら、働き者の肝臓が何かしらSOSを出しています。
アルコールの摂取をやめて、生活習慣の見直しと早めに検査をしに行きましょう!